No2.お勧めのアルバム（2003年10月13日）
意気込んで始めたコラムも忙しさにかまけて（ただの無精者ともいう）、創刊から1年も経ってしまった。この半年にFirst-Aid
Sprayのライブ、初めてのSkynyrdの故郷であるフロリダ州ジャクソンヴィル、ジョージア州アトランタへ訪問、旅行先での久しぶりのSkynyrdのライブなど、私的にはいくつかの大きなイベントがあった。旅行の話はツアー・リポートを読んでいただきたい。
Skynyrdは、今年５月に、ニューアルバムVicious Cycleを発表した。このアルバムから急逝したレオンに代わり、新しいメンバーとして、EanEvansが加入した。アルバムの中身としては、あまり聞くべき曲もなく、また目新しさもない。特にTwetyから言えることであるが、1977年までのSkynyrdを今の彼らに求めることは、酷なことであろう。
なお、Skynyrd Fanにとっては心配事がある。今年のSkynyrdのツアーは春先からヨーロッパツアー、全米ツアーが予定されていたが、ゲイリーが心臓疾患で手術をしたことにより、ツアーの一部が二度にわたりキャンセルになった。現在、ツアーは再開されているが、Skynyrdのオリジナル・メンバーは、ゲイリーとビリーしかおらず、この先の活動が心配される。日本でも今年２月にAllman
Brothers Bandと一緒にライブがあるとの噂が流れたが、ただの噂で終わってしまった。
さて、今回のコラムの主題は、Lynyrd Skynyrdを知らない方から、「Lynyrd Skynyrdって、どのCDを買えばいい？」とか、「ホームページでSkynyrdの推薦盤を紹介して欲しい」といったご意見をいただくことが多く、私が独断と偏見でSkynyrdのお勧めアルバムをご紹介したい。
Skynyrdのアルバムは、1977年の飛行機事故を境としてオリジナル・スキナードと新生スキナードに大別される。はっきり言って、同じバンド名ではあっても「オリジナル」と「新生」とは別のバンドと言ってもおかしくない。新生スキナードは、1991〜2003年までスタジオ・アルバム6枚とライブ・アルバム2枚を発表してはいるものの、どれも売れ行きは芳しくない。アルバム発表前後のライブ・ツアーではアルバムからの新曲が演奏されるものの、私が2002年10月に行ったライブでは、新生スキナードで発表された曲は一曲も演奏されず、全てオリジナル・スキナードからの選曲だった。
ということで、ここではオリジナル・スキナードのみ推薦盤とさせていただきたい。
曲名
T
E
A
G
B
1.Free Bird
O
O
O
O
O
2.Simple Man
O
O
O
O
O
3.Sweet Home Alabama
O
O
O
O
O
4.Tuesday's Gone
O
O
X
O
O
5.That Smell
O
O
O
O
O
6.The Ballad Of Curtis Loew
O
O
O
X
O
7.Gimme Three Steps
O
O
O
O
O
8.Workin' For MCA
O
O
X
X
O
9.I Know A Little
O
O
X
O
O
T:
No.2 完
BACK
まず、Skynyd必聴の一枚となると、「One More From The Rosd」（1976年発表、以下OMFR）しかない。このアルバムはライブアルバムであるが、Skynyrdのエッセンスがこれほど凝縮して詰め込まれているアルバムはない。私は音楽評論家でもなく、演奏家でもないので、ギターテクニックがどうとか、どのようなアーチストの影響を受けているといったことはわからないが、このアルバムで聞くことのできるSkynyrdナンバーは、スタジオ録音のアルバムでは聞くことのできない、ライブでの臨場感が体感できる。
次にスタジオ録音であるが、これはデビュー・アルバムの「Lynyrd Skynyrd (pronounced'leh-'nerd 'skin-'nerd)」をお勧めしたい。このアルバムには、Free Bird、Simple Man、Tuesedays Goneなど名曲が多く、Skynyrdらしさを堪能できる一枚である。
まず、オリジナル・スキナードから新生スキナードまで、満遍なく聞きたい方は、最近デビュー30周年を記念して発売された「Lynyrd Skynyrd Thyrty - The 30th Anniversary Collection」がお勧め。とりあえずデビュー前の曲から最近のジョニーの曲までが聴ける。2枚組み。全30曲。日本盤は未発売。
オリジナル・スキナードのみのベストが聞きたい方は、「The Essential Lynyrd
Skynyrd」を推薦したい。とりあえず、この2枚組にはSkynyrdの代表曲は殆ど網羅されている。全25曲。こちらも日本盤は未発売。
こちらも日本盤は未発売。